新潟市東区 O様邸:雨樋工事(部分交換工事):コラム「雨樋修繕工事は3種類ある」
2025.11.20 (Thu)
施工データ
| 施工地域 | 新潟市東区 |
|---|---|
| 工事内容 | 雨樋部分交換工事 |
| 工事期間 | 5日間 |
| 工事完了月 | 2021年8月 |
施工前、施工後写真
工事写真レポート
現場調査

今回の現場
今回の現場です。雨樋の部分修理工事をご依頼いただきました。
集水器の劣化
集水器部分が劣化しており、雨水が漏れているとのことでした。写真を見ると集水器の横部分に水染みが見えます。
竪樋破損
竪樋が途中でポッキリと折れていました。
竪樋破損(下から)
竪樋破損箇所を下から撮影しました。
施工中

仮設足場組立
仮設足場を組み立てて工事スタートです。
竪樋設置
古い竪樋を撤去し、新しいものを取り付けました。金具も劣化していたため、金具ごと新しいものにしています。
屋根雨樋
屋根を這わせている雨樋も新しくしています。
竪樋金具のみ交換
竪樋がまだ生きているところに関しては金具のみの交換工事になりました。
施工完了

集水器
新しい集水器を取り付けました。
竪樋
新しい竪樋と金具です。外壁の色に合わせた色に塗り替えも行いました。
玄関正面部分
今回工事した竪樋と集水器は人通りの多い玄関脇でした。新しくなり、見た目も良くなりましたね。
施工完了
施工完了です。工事させていただきありがとうございました。
雨樋修繕工事は3種類ある

雨樋の破損や劣化は雨漏りの原因にもなる設備不良です。雨樋の破損や劣化した部分から雨水が漏れ出して、外壁や屋根に雨漏りを引き起こします。雨漏りを修繕する前に、まずは雨樋を修繕することが求められるのです。
雨樋の修繕工事とはいっても、破損や劣化の度合いに応じて工事内容は異なります。雨樋の修繕工事は大きく分けて次の3種類があります。
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このコラムでは雨樋の3つの修繕工事とはどのような工事なのか?そして工事が必要な雨樋の症状についてお話ししていきたいと思います。
DIYも可能な部分補修

雨樋の部分補修は極端な話、道具さえあればDoItYourself、DIYが可能です。もちろん安全面を考慮すればDIYはあまりオススメしませんが、安全が担保できればDIYで修理しても問題ありません。
部分補修が必要な症状は次の2つです。
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継手部分のゆるみ・外れ

継手とは、パイプとパイプをつなぐためのパーツのことです。I型のソケットやL型のエルボ、T型のTの字など、形によって呼び方も異なります。この継手がゆるんだり外れたりすると隙間が生まれ、その隙間から雨水が漏れ出します。
継手部分のゆるみや外れは、専用の接着剤を使用してくっつけ直すことが必要です。ホームセンターなどで販売している「パイプ用接着剤」を継手の内側部分とパイプの先端部分に塗ってくっつけます。
パイプ用接着材は素材を溶かして接着するものです。そのためDIY中に目に入ったりした場合は失明する危険性もあるため注意が必要です。雨樋は高い位置にあるため、乾いていない接着剤が顔に垂れてくることもあります。
DIYで修理する場合は、高所対策だけではなく、失明リスクについても対策しておきましょう。
雨樋に小さな穴や割れがある

雨樋パイプに小さな穴や割れがある場合、アルミ製の雨樋補修用テープなどで補修が可能です。穴やひび割れ部分を覆うようにして貼り付ければOKです。
雨樋のパイプは塩化ビニール製が多く、次いで銅製やステンレス製、ガルバリウム鋼板製などの金属製のものがあります。塩化ビニールは金属製に比べて軽いことや施工しやすいことがメリットである一方、耐久年数は基本は50年ではあるものの、設置する場所によって大きく変わるというデメリットがあります。
もっとも耐久性の下がる環境は屋外です。つまり、雨樋や竪樋のような外にむき出しになっている塩ビ製パイプは劣化するまでの年数が短いということになります。
雨樋の小さな穴や割れはほぼ塩ビ製の雨樋で発生します。定期点検で被害が大きくなる前に対応することが重要です。
部分交換は場所によって素人が手をだすのはマズいケースも

部分交換とは、雨樋設備の一部のパーツを新しく交換する工事のことです。最近ではホームセンターなどで雨樋パーツが売られています。パイプ用接着剤を使えば交換作業はDIYで可能です。
ただし、素人さんが手を出すとマズくなるケースもあります。部分交換が必要なケースは次の3つです。
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破損した雨樋パーツはホームセンターで購入できない場合もある

雨樋パーツが破損している場合、ホームセンターで扱っているものであればDIYで交換が可能です。
ただし、パーツによってはホームセンターで扱っていないこともあります。パーツは色や形などが微妙に異なります。そのため、自分で探してきたパーツを取付けようとしたら少し合わなかったということもあるのです。
そうなると合わない部分に隙間が生まれて雨水が漏れ出してしまい、雨漏りにつながる可能性が高くなってしまいます。もし規格が合わないパーツしか購入できないのであれば、業者に依頼するとよいでしょう。メーカーへ適切なパーツを発注できますし、もし合わない場合でもコーキング処理などを行なって漏れがないようにしてくれます。
雨樋の傾きは原因箇所次第ではDIY可能

新潟県のような豪雪地帯では、雪の重みで雨樋が傾いてしまうこともあります。傾いている部分が1箇所であれば、DIYで対応も可能です。
もし複数箇所で歪みや傾きがおかしい場合は、雨樋全体の勾配を調整しなくてはならないため、業者に依頼しましょう。DIYで傾きを直したとしても、雪の重みという負荷が別の場所にかかってしまい、破損や曲がりといった症状を引き起こすためです。
雨樋の固定金具交換は専門業者推奨

雨樋を支えている金具は専門業者に依頼しましょう。金具は金属製のため、古いものだとサビで外れてしまったり、折れ曲がったりしているケースがあります。金具が破損すると雨樋を支えることができなくなり、結果として雨水を流せなくなって雨漏りにつながってしまうのです。
金具を取り付ける位置などを素人判断で行なうと、雨樋全体にかかる負荷のバランスがおかしくなってしまいます。
リフォーム工事クラスの全交換

雨樋の全交換はリフォーム工事クラスの大がかりなものになります。DIYはまず不可能でしょう。業者に依頼することをオススメします。
全交換が必要な症状は次の2つです。
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破損箇所や劣化箇所が複数の場合は全交換推奨

破損箇所や劣化箇所が複数ある場合、小さな穴などは部分補修でも良いですが、できれば全交換をオススメします。というのも部分補修はあくまでも応急処置だからです。建て替えや引越しを計画しているのであれば部分補修でもよいでしょう。ですが、もし長く住むのであれば雨樋をすべて交換してしまい、後々の心配を無くしてしまった方がよいでしょう。
雨樋の耐久年数は20年前後

雨樋の設置から20年以上経過している場合は全交換推奨です。先ほどお話しした塩ビパイプの耐久年数とも関連しています。塩ビパイプの耐久年数は50年ですが、設置する場所によって耐久年数が短くなります。
屋外の雨樋は20年がだいたいの目安です。20年を過ぎている場合は、部分補修や部分交換をしてもすぐに他の箇所がダメになったり、補修した箇所の近くで同じような破損などが発生しやすくなったりします。
長持ち塗装の新創ではお客様のご要望に応じた雨樋補修を提案いたします

長持ち塗装の新創では、お客様のご要望に応じた雨樋補修を提案いたします。雨樋は雨漏りから家を守る最後の砦です。雨樋の不良を放置しておくと、住宅そのものの寿命が短くなってしまいます。
なるべくは業者に依頼することをオススメしますが、すべての業者がお客様の事情を加味してくれるとは限りません。部分交換でも問題ないのにかかわらず、全交換をオススメするような業者も実際にいます。
弊社は「聞くこと」を重視しています。お客様の予算やご要望、こんなことに困っている……などなど、どんなささいなことでも結構です。まずはご相談ください。
お話しをお伺いしたうえで、最適な工事の提案をさせていただきます!
それでは今回の施工事例「新潟市東区O様邸;雨樋部分交換工事」をご紹介します。





















