最新外壁防水シート徹底比較|防水性・耐久性・価格で選ぶ最適シートガイド
2025.07.28 (Mon) 更新
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建物の耐久性を左右する要素の1つが、外壁の防水性能です。特に、外壁材の裏側に設置される防水シートは、雨水の侵入を防ぎ、壁内部の結露から構造体を守る最後の砦。防水シート選びは、建物の性能に直結するといっても大げさではありません。
しかし、市場にはさまざまな種類の防水シートが存在し、それぞれ防水性や耐久性、価格、施工の容易さなどが異なります。
今回のお役立ちコラムでは、主要な防水シートの種類を比較し、それぞれの特性と選び方のポイントを解説します。用途や予算に応じた防水シート選びのために、ぜひご参考ください。
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目次
外壁用防水シートの役割と種類
外壁用防水シートは、建物の外壁材と構造体の間に設置される薄いシート状の建材です。その主な役割は、外壁材の隙間から侵入した雨水が建物内部に到達するのを防ぐ「一次防水」の役割と、壁体内の湿気を外部に排出する「透湿性」を両立させることにあります。
これにより、構造材の腐朽やカビの発生を防ぎ、建物の耐久性を大幅に向上させます。さらに、断熱材の性能低下を防ぎ、健康的な室内環境を維持するうえで極めて重要な役割を担っているのです。まさに、建物の寿命と快適性を守るための「縁の下の力持ち」と言えるでしょう。
現在、一般的に販売されている防水シートには、さまざまな種類があります。それぞれの特性を理解することが、適切なシート選びの第一歩です。
透湿防水シート | 最も一般的に使用されるタイプで、水は通さず湿気は通すという特性を持ち、木造住宅の外壁通気工法に不可欠です。 |
アスファルトフェルト | 繊維のくずを混ぜたフェルトにアスファルトを染み込ませた素材。主に外壁の下地で使用されます。 |
アスファルト系シート (主に屋根や屋上の防水に用いられる) | アスファルトルーフィング:屋根防水などで使われてきたシートで、高い防水性を持つ一方、透湿性はありません。 改質アスファルト系:アスファルトルーフィングに改良を加え、耐久性や施工性を高めた高機能タイプです。 |
塩ビシート | 塩化ビニル樹脂を主成分とし、高い防水性と耐久性、柔軟性を持つシートです。屋根や屋上防水に多用されます。 |
ゴムシート | 合成ゴムを主成分とし、高い柔軟性と防水性を持つシートです。紫外線に弱い特性があるため、ピンポイントの補修などに使われます。 |
ブルーシート | 主に応急処置や資材カバーに使用される一時的な防水シート。恒久的な防水には不向きです。 |

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徹底比較!外壁用防水シートの性能・価格・施工性
ここでは、外壁用防水シートを選ぶうえで欠かせない、主要なシートの種類ごとの性能や価格帯、そして施工の容易さを紹介します。まずは一覧で全体像を把握し、適切な防水シートを選びましょう。
主要な防水シートの比較表
以下にまとめたのが、建築現場で一般的に用いられる防水シートの特徴です。
種類 | 防水性 | 耐久性 | 価格帯 (目安) | 施工の容易さ | 代表的な商品例 |
透湿防水シート | 非常に高い | 10~15年 | 4,000円~/10m² | 普通 | 「IMA SUPERコート(R) EX.」「SUPERコート EX 」など |
アスファルトフェルト | 高い | 10年程度 | 6,000円~/本 | 中 | 「アスファルトフェルト430」「ダブルベスト」など |
アスファルトルーフィング | 非常に高い | 10~20年 | 6000円~/10m² | 中 | 屋根向きのため省略 |
改質アスファルト系 | 非常に高い | 20~30年 | 10,000円~/10m² | 中 | 屋根向きのため省略 |
塩ビシート | 高い | 10~15年 | 8,000円~/10m² | 易 | 屋上向きのため省略 |
ゴムシート | 高い | 10年程度 | 8,000円~/10m² | 普通 | 用途が限定的なため省略 |
ブルーシート | 低い (一時的) | 1~3年 | 数百円~2,000円/1枚 | 易 | 汎用品のため省略 |
外壁用に適しているのは、透湿防水シートとアスファルトフェルトの主に2種類です。引き続き、それぞれの使い分けをみていきましょう。
サイディング仕上げ(乾式工法)に適しているのは、透湿防水シート
サイディング仕上げに代表される乾式工法では、下地に防水シートを張り、その上に胴縁(通気層)を設けてからサイディング材を張り付けます。この工法の下張材には、外部からの雨水の浸入を防ぐだけでなく、内部で発生する湿気を外部へ排出する機能が求められます。
以下は、一般的に用いられている透湿防水シートです。
・タイベックシリーズ 軽量かつ高強度で破れにくく、結露防止や耐久性、防水性が優れています。シルバーは遮熱性も追加されています。 ・ラミテクトHi/S(セーレン) 高い防水性と耐久性を兼ね備えたシリーズ。設計事務所や専門工務店でも評価が高い製品です。 ・SUPERコートEX/MAX 50年相当の高耐久をうたっており、長期保証現場向けの素材です。 |
高機能品は遮熱や高耐久、施工性向上などが加わり、価格も上がる傾向があります。
モルタル仕上げ(湿式工法)に適したアスファルトフェルト
モルタル仕上げに代表される湿式工法では、下地に防水シートを張り、その上にラス(金網)を固定し、モルタルを塗って仕上げます。モルタルは、乾燥収縮や建物の動きによりひび割れが発生しやすい素材です。ひび割れから侵入した雨水が内部に浸入するのを防ぐ役割が、防水シートに求められます。
アスファルトフェルトは、モルタルのひび割れから入り込んだ雨水の屋内への浸入を防ぎ、さらにモルタルのアルカリ性から構造の木材を守る性能を兼ね備えています。タッカーや釘打ちによる固定が一般的で、シート自体に厚みや重さがあるため、施工には多少の経験や慣れが必要です。
以下は、一般的に用いられているアスファルトフェルトです。
・アスファルトフェルト430(複数社から販売) 厚手で高い防水性を誇ります。原紙にアスファルトを浸透させた素材です。 ・VFフェルトⅡ 合成繊維不織布と耐久性が高い改質アスファルト層を採用し、強度や寸法安定性、防水性に優れた素材です。 |
品質や性能が安定しているJIS規格品を選ぶとよいでしょう。
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最適な防水シートを選ぶためのポイントと注意点
各製品の特徴を踏まえて最適な防水シートを選ぶのが、長期的な安心につなげるカギ。最後に、シート選びや施工上の注意点を紹介します。
用途と環境に応じたシート選定の重要性
防水シートの選定においては、単に高機能な素材を選ぶだけでなく、建物の用途や立地環境、そして予算を総合的に考慮することが重要です。近年、高機能な防水シートが増加していますが、それに伴い価格も上昇する傾向にあります。
防水シートごとの特性を理解し、業者と施主が要望や予算、建物の状況を擦りあわせたうえで、最適なシートを選びましょう。それぞれの状況にあわせたシート選びが、長期的な防水性を確保するカギです。
施工品質が防水性能を左右する理由
どれほど高性能な防水シートを選んだとしても、その性能を最大限に引き出すには適切な施工が不可欠です。適切な重ね貼りや、タッカー打ちの正確さ、開口部周りの処理などは、防水性能を確保するうえで大事なポイントです。
専門的な知識と技術を要する作業であるため、リフォームや新築を検討する方は、防水シートの施工実績が豊富で、細部にまで気を配る施工業者を選びたいところ。見積りだけでなく、これまでの実績や評判も確認しましょう。
防水シートは、一度外壁材で隠れてしまうと、その後の補修が難しい部分です。だからこそ、シート選びから施工まで妥協なく進めることが、建物の防水性能と長寿命化に直結します。
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