物置の屋根修理はDIY可能?応急処置以上はプロに任せたほうがいい理由
2025.02.25 (Tue) 更新
雨漏りなら屋根工事・雨樋工事の匠、
新潟市の屋根業者!新創へ!
コラム担当のコバヤシです!
物置の屋根もメンテナンスをしないと劣化します。風雨や紫外線の影響を受けると、屋根にダメージが蓄積されます。
基本的に物置に収納したいものは、室内に置きにくいものばかりです。たとえば冬用のスタッドレスタイヤや雪かき用のスコップは冬しか使いません。夏はビニールプールやサーフボードなどがあります。
敷地に物置があると収納問題は解決しますが、劣化は大問題です。雨漏りが発生すれば収納した物に雨水がかかりますし、小屋内のカビの大量発生を招くのです。修繕したくても、方法がわからないと適切にできません。
今回のお役立ちコラムでは、物置の屋根の修理方法についてお話します。
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物置の屋根の修理をしないと起こるトラブル
物置の屋根の劣化や破損があっても「小さな穴だからいいか」と放置すればトラブルにつながります。物置の屋根が壊れた際、想定できる代表的なトラブルは以下のとおりです。
収納したものが濡れて壊れる
雨水で収納したものが濡れると、劣化や故障で使えなくなります。木の机や椅子が濡れたら腐ります。家電や紙製品も濡れたら使い物になりません。とくに家電の場合、水に濡れた状態で使用すると感電やショートが起きます。
水の中には電気を通すミネラルや不純物が含まれているからです。家電製品の電子回路に水が付くことで、電気の流れが正常ではなくなり電流も大きくなります。感電は命を落としますしショートは火災を引き起こして危険です。
カビや湿気や害虫
「しょせんカビ」と甘く見ると健康を損ないます。労働安全衛生総合研究所でも、カビの健康被害について研究をしています。以下はカビによる健康被害の一例です。
感染症 | カビが呼吸器や皮膚などで増殖 |
中毒症状 | カビ毒(マイコトキシン)による健康障害 |
アレルギー | カビの胞子や菌体が体内に入ると過剰な免疫反応が起きる |
シックハウス症候群・シックビルディング症候群 | カビはMVOC(揮発性有機化合物)という代謝物を産みます。咳・湿疹・倦怠感の他、頭痛・めまいなどの健康障害を引き起こします。 |
カビは健康被害をもたらす厄介なものです。雨漏りが起きた物置の中は、高温多湿になります。乾燥を好むタイプもいますが、カビにとって高温多湿は増殖しやすい環境下です。
また、美観を損ない、悪臭問題を引き起こします。壁や天井がカビだらけの光景や悪臭は不快なものです。臭いは長期間放置すると壁や天井に染み付くのです。
また、カビと湿度は害虫の発生にもつながります。たとえばチャタテムシという1ミリ程度の虫は高湿度の環境を好み、カビや菌類や紙をエサにします。
カビ対策にいいと考えるかもしれませんが、問題もあるのです。保管していた本や書類や紙製品がチャタテムシに食べられてボロボロになります。さらにチャタテムシの死骸の欠片やフンを吸い込めば、アレルギーを引き起こすのです。
金属や保管した物が錆る
錆は物置そのものの耐久性を低下させるだけでなく、保管したものにも悪影響が出ます。錆は金属の腐食です。空気中の酸素と水分が金属と化学反応を起こすと酸化して酸化物になります。その酸化物が錆です。雨漏りがあれば金属に直接雨水が触れるだけでなく、湿度も高くなるため錆の発生は当然と言えるでしょう。
もらい錆という現象も厄介です。物置自体に使われている金属のボトルが錆ついたとします。その場合、錆ついたボルトに触れた金属に錆が発生するのです。
これがもらい錆という現象です。最初は一部だけ小さく錆ついた状態でも、時間の経過で物置全体や隣り合った金属製品に広がります。
断熱性能・構造・電気設備のトラブル
雨漏りは物置の保管機能をなくします。断熱材が濡れて断熱性能が失われると、温度管理が必要なものを収納できません。雨水で構造部分が劣化すれば倒壊します。照明のある物置なら、雨水で電気設備にトラブルが発生するでしょう。
温度管理が必要なものはガスボンベや、米やペットのエサを含めた食料品の他、農薬や塗料などです。カセットボンベは40度以上になると破裂します。
雨漏りで鉄骨の金属部分や屋根が錆びると耐久性が低下します。物置から物を出そうとしている際に倒壊すれば危険です。電気設備に雨水がかかれば壊れますし、感電や漏電火災が起きれば命を落とします。
物置の雨漏りは命を落とすような事故にもつながるのです。
物置の修理方法
物置の屋根が壊れて雨漏りが発生した際「DIYで直したい」と考える方もいるでしょう。DIYは被害次第で対応できる場合もあります。
少し小さな穴が開いているなら対応できるかもしれません。しかし「台風の後に物置を見たら屋根が飛んでいた」状態なら困難です。
また、修繕のため、屋根に上がらなければなりません。安全対策をしてもリスクはつきもので、落下すれば命を落とします。また、DIYは手間も時間もかかるものです。物置だとしても、屋根の修繕はプロの屋根補修専門業者に任せたほうが安全です。
ただ「それでも万が一雨漏りが起こった際に応急処置ぐらいは覚えておきたい」方もいるでしょう。以下で物置の応急処置についてお話します。
物置の屋根の種類
物置の屋根は基本的に「金属屋根」と「樹脂製屋根」の2種類です。各素材の違いについては以下のとおりです。
金属屋根 |
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樹脂製屋根 |
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基本的に物置の多くは全体が金属製です。ガルバリウム鋼板の屋根材はトタンの4倍は錆びにくいといわれています。また、防水性の高さもメリットです。ただし、経年劣化すれば錆びは発生します。
どの素材の物置でも、定期メンテナンスは必要です。トタン屋根でもメンテナンス次第で10年以上保つこともあります。耐久性に関しては、環境も影響するため注意が必要です。海沿いだと潮風の影響による塩害があります。錆びやすい環境下のため、屋根塗装や修繕など定期的なメンテナンスが必要です。
安全対策
物置の屋根のDIYで一番重要なのが安全対策です。下から見ると高さをあまり感じないかもしれません。多くの物置は、自分の背より高さがあります。上がってみると、とくに高さを感じられるでしょう。
低くても落下すればケガで終わらず命も落とします。はしごを上る際にも注意が必要なほど、危険な作業という慎重さが必要です。
厚生労働省、都道府県労働局、労働基準監督署も注意喚起をしています。年間で、墜落・転落で休業4日以上になった事例は20,186人。そのうちはしごの事故では4,535人出ており、全体の約23%です。
はしごなどの墜落や転落で死亡した数は5年のうち26人~35人です。バランスを崩す、はしごが滑る、昇降の際に手足が滑るなどで事故が起きています。はしごや脚立の高さでも、高所作業は危険なのです。
高所作業をするなら、落下防止用具を装備してください。屋根の状態を慎重に確認し、雨漏りで穴が開いている周辺でもろさを感じたら避けるか作業をやめましょう。また、天候のいい日の作業は必須です。
補修箇所が狭く小さいならシーリング材
補修箇所が狭く小さいならシーリング材で対応できる場合があります。シーリング材はコーキング材という名称でも販売されています。ホームセンターでも取り扱いがある材料です。住まいでも外壁・屋根のヒビの修繕で広く使用されています。
たとえばパネルを1枚ずつ貼り付けていくサイディングボードのような外壁材の継ぎ目に使うのです。隙間があると水が侵入するためシーリング材で埋めていきます。
物置の屋根でも小さな穴やヒビ程度なら応急処置ができるのです。錆びがあるなら除去し、錆び止め塗料を塗ってシーリング材で穴やヒビを埋めます。
防水テープ
小さいひび割れや穴なら防水テープで補修できます。補修箇所を紙やすりや洗剤をひたした布で拭いてキレイにして、補修テープで隙間を埋める作業です。濡れていると防水テープの粘着力が弱まるため乾いて使用します。
ブルーシート
防水箇所がわからない、複数個所に穴が開いているならブルーシートを広範囲に敷きます。ブルーシートの固定は土のうを使うといいでしょう。ただし、あくまで応急処置です。
これらの修理方法はあくまで応急処置です。「物置全体が錆びついている」「複数の穴が開いている」「台風で屋根がめくれた」などの修繕はDIYだと限界があります。
また、慣れていない高所作業ならミスも増えるものです。疲労で足に力が入らずよろけて落下すれば命を落とすため、屋根補修専門業者に任せたほうがいいでしょう。
物置の屋根の修理は新創にお任せください
「物置の屋根の修理なんて簡単」と甘く見ると事故につながります。適切な補修をしていないと雨漏りは再発するでしょう。物置は家より低いといっても屋根に上がれば高く感じられます。慣れていないと緊張して作業もスムーズに進まないものです。
屋根を交換するレベルなら物置でも人手が必要です。補修だけでなく下地の修復や錆びの除去も求められます。適切にしないと雨漏りは止まらないでしょう。
新潟市の長持ち塗装の新創は、物置の屋根にも対応できます。地域密着でトラブルがあればすぐに駆けつけられる雨漏り問題のプロフェッショナルです。お問い合わせはホームページの問い合わせフォームやメールの他、電話や店舗でも承っているので、お気軽にご相談ください。