雨漏り診断の完全ガイド:自分でやる方法とプロにまかせるべきとき
2025.02.03 (Mon) 更新
雨漏りは発生場所を特定しにくい場合が多く、いくつかの原因が重なって起こっていることがほとんどです。つまり「雨漏りは判断が難しいもの」です。
雨漏りかどうか判断しづらいうえに、自分で修理しようとしていると、雨漏りが悪化して修理費用が莫大になったり、修理中に足を滑らせてケガをしたりすることもあります。雨漏りは自己診断が難しい場合もあるため、プロにまかせるべき場合の見極めを知っておきましょう。
また、プロがどのような診断方法を使うのかも知っておくと、安心してまかせられます。
今回のお役立ちコラムでは、雨漏り診断完全ガイドとして、自分でおこなう場合とプロの診断方法とまかせるべきシチュエーションについて、わかりやすくお話していきます。
ちなみに、自己診断方法を覚えておくと、雨漏りの発生を初期段階で発見できるようになります。初期段階で雨漏りを発見できれば、修理費用も安く済む可能性が高くなりますし、大切なご自宅を劣化させずに雨漏りに対処できるようになります。
「怪しいな?自分で対処できないな」と判断できれば、スムーズに業者にバトンタッチできるでしょう。
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目次
雨漏りとは何か?
そもそも、雨漏りとはどんな状態なのか、雨漏りの定義と雨漏りが建物に及ぼす影響について知っておきましょう。
雨漏りとは、雨水が屋根や外壁などから意図せず室内に侵入しておこる現象のことです。室内だけでなく、建物の内部に雨水が侵入する現象も雨漏りと呼びます。
つまり、雨漏りは室内に雨水が染み出てくるものだけではないのです。室内に影響が出ていないだけで、実は建物内部にはすでに雨水が侵入している場合もあるんです!
室内にまで雨漏りが発生した場合は、天井や壁にシミができるだけでなく、カビが発生して、最悪の場合、健康被害を及ぼすケースもあります。
雨漏りが起こる主な原因
雨漏りは、原因となるダメージが少しずつ蓄積されて、ある日突然表面化するものです。
実はすでに雨漏りになる原因があなたのお家に存在しているかもしれません。
雨漏りの主な原因としては、次の3つが挙げられます。
- 経年劣化による破損
- 防水性の低下
- 施工不良
経年劣化や破損によって雨漏りが起こりやすいのは、雨風の影響をダイレクトで受けている屋根に多いです。
経年劣化で瓦が痩せてひび割れが起きたり、ベランダや外壁にもひび割れができるのです。
もちろん、屋根にある防水シートなどが劣化によって防水性を失った場合も雨漏りにつながります。おうちのあらゆる場所に防水シートやコーキングといった防水加工がされているため、そこに問題が生じると致命的です。
ちなみに、外壁材の耐用年数は10~20年で、コーキングは5~10年が目安になっています。屋根材などにも耐用年数が設定されているため、それ以上の時間が経過すると経年劣化が始まります。
定期的なメンテナンスなどをおこなっていない場合には、経年劣化が雨漏りの原因になる可能性が高いです。耐用年数を超えていなくても、近年の激しい天候の変化でダメージを受けていることも考えられます。
また、もともとの施工が不十分だった場合にも雨漏りの原因になります。施工不良が原因の場合は業者でないと判断が難しいでしょう。
雨漏りの自己診断方法
雨漏りを自己診断する方法についてお話していきます。視覚的な変化から、雨漏りの兆候まで、雨漏りが表面化する流れを把握しておけば、早期発見がしやすくなります。
視覚的なチェック:亀裂や剥がれ、湿った跡を確認する
雨漏りの自己診断には視覚的なチェックが有効です。外壁やベランダの床、窓周りなどに亀裂や剥がれている部分はありませんか?
普段見慣れているおうちでも、近づいてしっかり見てみると気づくことが多いはずです。
室内であれば、天井や壁に湿った跡が出ていないかチェックしてみましょう。窓のサッシ周辺も気を付けて見てみてください。
チェックするタイミングは、晴れている日よりも雨の日を選ぶと異変に気付きやすくなります。大雨や台風の日には、部屋を明るくして天井や壁の色が変わっているところがないか探してみましょう。
☑外壁やベランダの床、窓周りなどに亀裂や剥がれている部分はありませんか?
☑天井や壁に湿った跡が出ていないか?
☑大雨や台風の日には、部屋を明るくして天井や壁の色が変わっているところがないか?
雨漏りの一般的な兆候
一般的に判断材料となる雨漏りの兆候としては「違和感」です。視覚的に感じるものはもちろん、五感を働かせて得られる違和感は雨漏りの兆候にリンクします。
- 部屋の中が湿っている感じがする
- どこからかカビ臭いがする
- 天井の照明器具に水がたまっている
- 天井や壁のクロスが剥がれたり浮いたりしている
- 屋根にサビやコケが増えた気がする
- 窓サッシにカビが目立つようになってきた
普段は見かけないようなところにシミを見つけた場合も立派な兆候です。「家が古くなってきたから」と見過ごさず、雨漏りの兆候を疑ってみましょう。
雨漏りの予防策
雨漏り予防策としては、定期的なメンテナンスがもっとも効果的です。経年劣化や雨水の浸水といったダメージの蓄積で発生するからこそ、雨漏りの原因をつくらせないことが予防になるのです。
雨漏り予防でメンテナンスが必要な場所は5ヶ所あります。
- 屋根
- ベランダ
- 雨樋
- 外壁
- 窓
雨漏りが起こりやすい場所を先回りして対策しておくことで、蓄積したダメージをリセットもしくは補強できます。
メンテナンスはただ綺麗にするというだけではなく、雨漏りリスクを下げる役割もあるのです。
新創株式会社では無料雨漏り診断をおこなっております。無理な営業は一切おこなっておりませんので、初めての方も安心してご利用ください。
雨漏り専門業者の主な診断方法
雨漏りはさまざまな場所で発生するため、診断方法も幅広くあります。業者だからこそ見抜ける施工不良での雨漏りもあるでしょう。
特殊な機材を使って診断すれば雨漏りの早期発見も可能です。特殊な機材を使う場合は、別途料金が発生することもあります。雨漏り専門業者の主な診断方法について把握しておきましょう。
屋内の視覚的チェック:天井や壁の湿りや変色
屋内での視覚的チェックは、天井や壁のクロスに湿りや変色がないかどうか調べます。おうちに住んでいる人は普段見慣れているからこそ、異変に気づかないこともあるでしょう。
プロによる第三者の目で小さな異変を見つけられます。長年の経験から、室内に雨漏りの影響が出やすい場所がわかっているのも心強いポイントです。
屋外の視覚的チェック:屋根や壁、排水の状況
雨漏り専門業者に診断をお願いすれば、屋根や天井裏の状態を調べてもらうことも可能です。修理経験があるからこそ、雨漏りしやすい場所や劣化が起きやすい場所を把握しています。
危険な高所作業になる屋根や入り組んだ排水部分も、慣れている業者ならば的確なポイントを見つけて診断ができます。施工を経験しているからこそ、屋根や壁の状態から雨漏りにつながる劣化を見つけられるのです。
熱赤外線カメラを利用した雨漏り調査(赤外線サーモグラフィー調査)
赤外線を使った調査は、建物を高感度赤外線カメラで撮影する方法です。建物内部に雨水が侵入している場合は温度差が生じます。
赤外線サーモグラフィーを使えば温度変化を読み取って判断できるので、内部の状態が知りたいときにも有効です。
ただし、赤外線サーモグラフィーを使用する調査は他の調査方法よりも高額になります。三脚を立てて撮影するため、周辺スペースが狭い場合は厳しいでしょう。
また、金属屋根のおうちには不向きな方法です。解体せずして内部の雨漏り状況がわかる便利な方法ですが、実行するにはハードルが高い方法ともいえます。
散水調査
散水調査は、雨漏りしているであろう場所にホースで水を撒いて確認する方法です。水をかける順番を下から上にすることで、雨漏り場所の特定がしやすくなります。
水をかける時間も30分前後と、実際の雨を想定しておこないます。散水時間が短すぎると、断熱材などに吸収されて雨漏りが再現できません。
雨漏り疑惑のある場所に水を流され続けるのは不安かもしれませんが、場所特定には必要なことです。
発光液調査
発光液調査は、散水調査でだいたいの原因場所を特定したのち、さらに複数の雨漏りが予想できるときにおこないます。
発光塗料をまぜた専用の検査液を流し込み、赤外線を当てて発光したところを雨水侵入経路だと特定できます。
発酵液調査で使用する検査液は基本的には変色せず、数日で発光が終わるものがほとんどです。心配な場合には、事前に変色の可能性や保証について業者に確認しておきましょう。
屋根雨漏り修理の新創では雨漏り診断を無料で実施しています!
雨漏り診断は自分でできる範囲が限られています。明らかに劣化や破損があれば原因場所の特定ができますが、複数の原因が重なっていることも考えられます。
物理的な破損が原因で雨漏りしている場合以外は、雨漏り専門業者に診断してもらった方が発見が早いでしょう。自分で判断しようと悩んでいる時間に、雨漏りが悪化しているかもしれません。
また、雨漏り修理も自分でできる範囲が限られているため、診断からプロにまかせた方が施工までがスムーズです。「雨漏りかも?」と不安を抱えているならば、屋根工事業者の新創の無料雨漏り診断をご利用ください。
あなたからのご連絡、ご相談を心よりお待ちしております!